うす毛年代は、仕事のストレスが大問題

うす毛のおおもとの原因が悪玉男性ホルモンであっても、
それに拍車をかけるのは心理的ストレスというパターンは昨今非常に多い。

プロペシアとオリジナルハーブティを、
きちんと摂っていれば、
悪玉男性ホルモン自体の害はほとんどなくなるが、
にもかかわらずうす毛の進行がまったく止まないときは、
過大なストレスを疑ったほうがよい。

 

 

いくつかの大都市で開業している「発毛治療専門」の医院は、
単に錠剤を処方して

「はい、おしまい」ではなく、
精神科医まで動員してストレスの緩和に注力しており、
大きな成果をあげている。

うす毛者の駆け込み寺として毎月四千人近くが訪れるクリニックもあり、
ストレス性のうす毛に悩む人の多さをうかがわせる。

ただ、
基本的にストレスは医療機関を頼りにする前に、

元から絶っておくことか肝心である。

ストレスフルな時代に生きるわれわれが、
ストレスに蚤買わされるたびに通院していては、
資力がいくらあっても足りない。

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ストレッサー(ストレスのもとになるもの)は人によってさまざまで、
ある人は異性関係が一番のストレスと感じ、
ある人は混んでいる電車や飲食店に入るのがなによりも苦痛と感じる。

だが、
うす毛年代の男性にとっては、
「仕事上のストレス」がなによりも大きなストレッサーではないだろうか。

その深刻さは一昔前の比ではない。

高度経済成長やバブル経済がはるか過去のものとなって、
企業は利益を出しにくくなり、
定期的な昇給、
昇進が夢物語になった。

給与を下げる口実としか思えない理不尽な成果主義システムが導入され、
早期退職優遇制度という名のリストラ策が幅をきかせ、
グローバル化によって物価水準のまるで異なる外国人とも競争せざるを得なくなった。

上司からのパワーハラスメント(パワハラ)が横行し、
うつ病にかかって産業医のお世話になる社員も急増している。

「サラリーマンは気楽な稼業」などと思う人は、
もはや圧倒的に少数派だ。

うす毛も増えるわけである。

もっとも、解決の見込みなしというわけではない。

仕事上のストレスには、
自身のポジションに応じて予防やコントロールが可能なものと不可能なものがある。

競合他社が敵対的買収を仕掛けてきたとか、
社長が無能な子息を後継者に据えた、
という類の出来事から生じるストレスは未然にコントロールできない。

単身赴任や異動の辞令も、
コントロール不能なストレッサーに入るだろう。

この種のハプニング(アクシデント)は、
勤め人である限りゼロにはできないし、
クョクョ悩んだところでどうしようもない。

「ひとつまた貴重な社会経験をさせていただいた」と、
大火事に発展しないよう努めつつ、
早めに割り切るのが吉といえる。

そのかわり、
コントロール可能なストレッサーは、
徹底して未然に防ぐ姿勢が大事だ。

コントロール可能なストレッサーはいくつかあるが、
日本人労働者の大多数がハマリこんでいる最大のうす毛ストレッサーの一つ、
「残業(長時間労働」に焦点をあて、
いかに残業を減らしていくかについての処方せんを提案したい。

ところで、
残業削減云々を論じる前に大前提となる要件があるので、
先にそれについてふれよう。

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ブラック企業に勤めていればもうハゲるしかない

「ブラック企業」とは、
従業員を薄給電激務で働かせ、
パワハラや社内いじめか蔓延している会社を意味するインターネット上のスラングである。

インターネットの世界に詳しくなくても、
二○○九年公開の映画『ブラック会社に勤めてるんだが、
もう俺は限界かもしれな陰で、
この言葉を知った人もいるだろう。

映画のストーリーから、
「ブラック企業Ⅱ零細IT企業」と思われがちであるが、
実際はもっと広い業種が対象になっている。

フリーラィターのムネカタスミト氏は、
『ブラック企業の闇』(晋遊舎)で、
ブラック企業とみなされる特性をいくつか列挙している。

例えば、

・離職率が高く、大量採用、大量退職をくり返す
・部下のミスに対して暴力で制裁する
・労働者や元労働者からの訴訟をいくつか抱えている
・有給休暇は用意されているが、到底消化できる雰囲気ではない

.辞めた社員の転職や次の仕事の邪魔↑妨害をする
・明らかに達成不可能な営業目標を設定し、達成できない場合には金銭的ベナルテイーを課す

 

といった具合だ。

激務、
薄給に加え、
こんな悪条件が重なる企業はまれではなく、
世間では一流と目されるような大手でも、
労働実態はブラックなところも少なくない。

一部上場の有名どころでも、
社員の残業時間が月百時間を超え、
その大半が手当てなしのサービス残業というところもある。

「名ばかり管理職」という造語も記憶に新しい。

もしも、
ブラック企業に勤めているのであれば、
筆者ができる唯一のアドバイスは、
「準備を整え次第、
転職せよ」というくらしかない。

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ブラック企業の就業環境から生まれる心理的、
身体的ストレスは、
発毛に良い悪いというようなレベルを超えている。

過労死のようなへルスリスクが現実味を帯びるような職場にいれば、
うす毛体質のあなたの頭髪は、
脱兎のごとく毛根から逃げ出し、
そのまま帰ってこないだろう。

これまで述べてきた発毛メソッドの効果を

全部帳消しにするほどの負の影響力かブラック企業にはある。

 

もちろん、
納得づくで勤務しているのであれば、
筆者も強くは言えない。

いずれ独立開業するための社会勉強などと割り切っていれば、
過酷な職場を知るというのも一つの経験にはなる。

しかし、
社会勉強の代償が、
回復の見込みがないほど進んだ「うす毛」と「過労死」の危機というのはどうだろうか。

そのあたりのことも熟慮すべきかと思う。

 

目的志向型であれ

「DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー」(2002年5月号)に掲載された、
「マネジャーが陥る多忙の戻」という論文がある。

この論文は、
なんらかの管理職に就いている人(うす毛年代のホワイトカラーの大多数)を、
「フォーカス」と「エネルギー」という特性から四つに区分している。

ここで言う「フォーカス」とは、
業務に取り組む集中力と積極性を意味し、
「エネルギー」とは、
強固なコミットメントに支えられた活力をさす。

管理職者は蓬フォーカスもエネルギーも低い一先送り型」、
フォーカスは高いがエネルギーの低い「逃避型」、
フォーカスは低いがエネルギーの高い「散漫型」、
フォーカスもエネルギーも高い「目的志向型」のいずれかに当てはまるという。

先送り型は、
全体の三○パーセントおり、
ルーチンワークはそつなくこなすものの、
およそ率先垂範して管理職者の業務に取り組むことはない。

万事が受け身の状態になっている。

逃避型は全体の10パーセントである程度の積極性は見せるもののいつも疲れているため、
アウトプットは低い。

面倒な問題を解決するよりも、
目をつぶって無かったことにする癖がついている。

圧倒的多数が散漫型。

これは、
全体の四○パーセントを占める。

一見、
前向きでエネルギッシュだが、
フォーカス焦点がずれているので空回りばかりしている。

「考えるより行動」をモットーにするが、
思慮に欠けることが災いしてプロだしようジェクトを座礁させる。

いつも忙しそうにして、
自分が多くの仕事を抱えていることを周囲にアピールする。

フォーカスもエネルギーも兼ね備えた目的志向型は、
全体の一○パーセント。

選択肢をよく考えてから決断を下し、
実現にまい進する。

目の前のプロジェクト達成に力を注ぐが、
一方で、
ストレスを軽減し、
活力を補充するテクニックを持っている。

時間管理にも長けている。

当然、
経営者が何より欲しがる人材が、
目的志向型の人間である。

論文執筆者は思いもつかなかったであろうがうす毛対策に取り組む姿勢もこれら四つの類型と相関があると筆者は考えている。

先送り型と逃避型は、
いろいろな情報を集めるだけで満足してしまい、
具体的なうす毛対策の実行まではなかなか進まない。

ハウツー本を読んだときにする唯一の行動は、
「ここに書かれていることは、
よほどの志操堅固かヒマな人でなければ実行できるものではない。

よって★一つ」と、
シ日四NOP8台の読者レビューを書くことくらい。

散漫型は、
とにかく「忙しい、
忙しい」が口癖になっている。

自分が招いたトラブルの火種を鎮めるのに手いっぱいで、
オフタイムに髪に良いことをしようとする余力がない。

洗面台の棚に使いかけの育毛剤が何年も放ったらかしとなっているのが、
このタイい《》面歴ブである。

目的志向型は見境のないモーレッ社員のようであるか震論文執筆者が一個人の泉」とよぶ、
プライベート充実手段を持っている。

ジムでトレーニングし、
仲間とスポーツに興じ、
奥さんや同僚と仕事上の悩みをわかち合い、
ときにはガーデニングのようなロハス系の趣味に打ち込む。

当然、
うす毛の問題を認識したら、
できる範囲でできるだけのことをやってみる。

言うまでもなく、
目的志向型の人間であれば、
仕事においても育毛においてもほかのタイプの人たちより一歩も二歩も抜きん出て、
成果をあげることが可能となる。

うす毛仕事人は、
目的志向型を目指すべきだ。

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目的志向型人間になる確実な早道は、
「天職」とまでいかなくとも「適職」に就くことに尽きる。

一倉適職に就いている」とは、
自分の適性と才能が、
顧客満足につながる形で十二分に発揮され、
上司や同僚からも認められている状態を指す。

もちろん、
それに見合う報酬も受け取っている。

客観的にハードワーカーに思われるが、
当人は好きなこと、
やりたいことを仕事にしているので、
ストレスはそれほどでもない。

仕事と私生活の両立の重要性を認識しており、
オフタィムでの発毛メソッドの実行も苦にならない。

まさに、
よいことづくしなのが目的志向型人間である。

もし、
あなたが日々の業務に忙殺されている割に、
「目的志向型」からほど遠いところにいるように感じたら、
いったん立ち止まって自分の仕事が適職であるかを自問してほしい。

 

オフィスに長居するとハゲる理由

欧米で生まれたワーク・ライフ・バランスという言葉は、
ここ二、三年のうちに日本でもよく知られるようになった。

この概念には、
今までの仕事一辺倒のライフスタイルを改め、
私生活も充実させようという意味がある。

進取の気質に富んだ一部の企業が、
ワーク・ライフ・バランス施策を企業戦略として採用しているが、
これは従業員を下手に長時間残業させるよりも、
早めに帰らせ公私のバランスをとらせたほうが、
労働生産性が向上することに気付いたからである。

もちろん、
慢性疲労症候群やうつ病のような健康リスクの防止や、
女性人材の活用という視点もあるが、

「いかに生産性を維持しつつ残業時間を削減するか」だ最大の眼目となっている。

実際の話、
夜遅くまで働くことはメリットよりもデメリットのほうが多い。

ある調査結果によれば、
平均帰宅時刻が夜九時を超えると、
慢性疲労度が高まり、
月の残業時間が四十五時間になるあたりから、
健康障害の危険性が出てくる。

仕事の細かいミスも午後七時過ぎから増え始め、
そのミスをリカバーするために、
また残業という悪循環に陥っている人も少なくはないだろう。

遺伝的に根っからの夜型人間でないかぎり、
普通の人は夜に労働するようにはつくられていないのである。

さらにうす毛防止の観点からも、
残業、
より的確にいえば「オフィスビルに長居」することは、
良いことが一つもない。

その理由をでざっと列挙してみよう。

 

気密性が高すぎる

インテリジェントビルは特にそうだが、
オフィス空間は気密性が高すぎる。

換気の役割は、
社員が窓とドアを開け閉めするかわりに空調装置が担っているが、
メンテナンスが疎かだと、
そこからは有害な粉塵やカビの胞子が吹き込んでくる。

社内がパーティションで区切られていると換気効率が低下し、
二酸化炭素がよどむ。

また、
気密性が高いがゆえに、
無機建材から散逸する放射性物質(ラドン等)、
インフルエンザにかかった社員からのウイルス、
女性の化粧から発散される化学物質の粒子が滞留しやすい。

 

シックビル症候群

ビルの建材に使われた有機溶剤や揮発性有機化合物が室内に揮発し、

それを吸引することで頭痛やめまいなどの症状が起きることがある。

 

心理的作用

鉄筋コンクリートの建物は、
心理面にネガティブな影響をもたらしやすい。

学校の校舎を対象にした調査では、
木造校舎に比べ鉄筋コンクリート校舎に通う生徒のほうが、
不安傾向や抑うつ性が高い。

教師についても、
鉄筋コンクリート校舎のほうが、
気力が減退しやすいというデータが出されている。

オフィスビルについても推して知るべしだろう。

 

酸素分圧の低下

一部の毛髪専門医によると、
高層ビルの上層階で働く男性社員は、
低層階の社員に比べてうす毛率がかなり高いという。

詳しい原因は明らかになっていないが、
酸素分圧が低くなることが「うす毛化」に関係しているのではないかと言われている。

 

低周波音公害

人間の可聴域外の低い周波数音が、
イライラした気分や肩こりを引き起こす原因となることがある。

エアコンの大型室外機のような予想もしないものが低周波音の発生源となり、
対処が難しい。

窓を開けると影響がやわらぐことがあるが、
最近のインテリジェントビルは窓が開けられないところが大半。

 

体温低下

これは、
内装の一部が打ちっぱなしコンクリートの建物に限られると思うが、
むき出しのコンクリートか室内にいる人間の体温を奪睦心身の不調を談き起こす。

コンクリートに含まれるラドンのような放射性物質の発散も比較的増える。

コンクリートのケージと木質のケージに分けてネズミの仔を飼育した実験では、
コンクリートのほうが生後十日の生存率が10パーセントを切る低さであったという(木質ケージは80パーセントの生存率)。

 

こういったオフィスビルそのものからくる複合的な害は、
人体の免疫力が高い日中はあまり体感しない.しかし、
夜になって疲労とストレスがたまり免疫力が下がってくると、
徐々に心身を侵食し、
発毛環境を悪化させる。

ここで産業翻訳会社に勤務する筆者の体験を一つ・今のように競争入札が主流となる前は、
毎年三月になると、
官公庁から予算消化的な翻訳業務の依頼を受けることがよくあった.翻訳対象となる書類の分量は、
納期がタイトな割には尋常でなく多い。

締め切り間際になると、
半徹夜となることが避けられなかった。

深夜の零時を過ぎると睡魔に負け、
会議室で仮眠をとるのだが、
どんなに工夫しても睡眠の質は、
自室で寝るときの十分の一にも満たない。

かえってだるい気分になる上に腕から脇にかけて湿疹のようなブッブッが何十個も出る。

後で皮膚科医にきいたら、
免疫の低下した体内で細菌が暴れてそうなるのだという。

おまけに、
毛根の一つひとつが抗議の悲鳴をあげ、
抜け毛がわさわさと増加したのは、
言わずもがなである。

それでオフィスの午前様をやめ、
仕事を自室に持ち帰ってするようになった。

自室では深夜まで仕事をしていても、
ブッブッが出ることは一切ない。

もちろん、
仮眠でかえって調子を崩すことなんてありえない。

オフィスビルというのは、
夜遅くまで居残るような場所ではないと、
つくづく実感した次第である。

残業のもう一つの問題は遅寝遅起きか習慣づいてしまう点である¥第五章で述べたうに、
人間は「夜の九?十時に寝て、
夜明け頃に目覚めるようプログラミング」されこれは原人の頃から十何万年と続いてきた生活リズムであり、
照明器具が発明され、
終夜営業のコンビニかできたからといっておいそれと変われるものではない《〕遅くまで残業し、
さらにそのストレスを解消するつもりで帰宅前に飲み屋で一杯などというライフスタイルは、
緩慢な自殺といってもよい。

もちろん髪の毛は持ち主の不摂生にあいそをつかして、
毛根から脱走するだろう。

こういった理由から、
筆者は、
ワーク・ライフ・バランス推進者とはやや別の視点で、
残業は極力なくすべきだと考えている。

いうなれば、
「ワーク・ヘアー・バランス」の観点が非常に大切なのである。

残業はこうやって減らす

「残業を減らそう」と言うと二残業を雌減できないのは幕物理的に多くの仕事を抱えているから。

残業過多の人は、
仕事が多いというより、
以下の七つの理由から社内に長時間残留しているのではないだろうか。

 

①残業代を稼ぐために長居する
家のローンや月々の生活費の支払額が、

残業代を含めた収入に基づいていれば、

なんとしても残業を作らざるを得なくなる。

 

②委譲できないから長居する
自分が抱えている業務が、

部下でも処理できるようなものであっても任せず、

全部自分でこなしてしまう。

結果として、毎晩遅くまで会社に居残るはめになる。

 

③社内の雰囲気にしたがって長居する
誰もが遅くまでオフィスに残って一生懸命仕事しているので、

自分だけさっさと帰るのは気がとがめる。

少なくとも直属の上司が退社してからでないと席を立ちにくい。

こうして毎日退勤が終電間際になる。

 

④社内アピールの一環として長居する
自分がバイタリティに溢れ、

仕事ができることを周囲に認めてもらうために長居する。

 

⑤早く帰宅してもすることがないから長居する
筆者には信じがたいが、

こう言ってはばからない人は結構いる。

 

ワーク・ライフ・バランスをテーマにしたパネルディスカッションの質疑応答で、
「そんなに早く会社が終わったら、

そのあとどうしたらいいんですか」とパネリストに質問をぶつけた人事部長がいた。

 

 

こういったタイプは、限界まで遅く会社に居残るのだろう。

 

⑥仕事の処理が遅いから長居する
大多数の場合、仕事が多いからではなく、

仕事の処理が遅いから残業する羽目になる。

 

⑦本当にどうしようもなく仕事が多しから長居する
どう考えても、救いようもなく仕事が多いとか、

業態的にも長時間の拘束時間が強いられて長居さぜるを得ない人もいるだろう。

 

経済協力開発機構(OECD)が二○○六年にとりまとめた

『労働生産性テータベース』によると日本の労働生産性の高さは言調査対象三○カ国中十九位の下位に位置する。

日本人ビジネスマン(特にホワイトカラー)は、
残業が多い割に仕事のパフォーマンスが悪いという事実が浮き彫りになっているが、
それは右に列記した自己目的化した残業がまかり通っているからだろう。

基本的にどのような理由で残業しているのであれ、
解決は可能だ。

 

①の解決法(残業代を稼ぐために長居する)

手取りが少ない若手社員であれば、
同情すべき側面もあろう。

しかし、
所要生活費の前提として残業代をあてにしていれば、
一時間でできることを二時間で、
二時間でできることを四時間かけて仕事をこなす癖がついてしまい、
本物のプロフェッショナリズムからどんどん遠ざかってゆく。

四十代になっても「仕事の効率が悪い」と陰口を叩かれる人は、
若手社員時代の「残業で稼ぐ」という発想から脱却できていないからだ。

長期的に見れば、
プロの対価として得られる成果報酬とは無縁の、
時間の切り売り社員のままキャリアを終えるので、
トータルで金銭的に見合わない。

生活の収支を見直して、
この意識から足を洗うように。

②の解決法(委譲できないから長居する)

これができない中間管理職は多い。

「誰かに任せるより、
自分でやったほうが早いから」というのであれば、
なんのための管理職かわからない。

自分が抱えている業務で、
部下でも処理できるものや、
アウトソーシングできる定型的なタスクは、
とことん委譲しマネージメントに徹することで残業を減らせる。

新卒数年の社員でもできるような仕事を、
貫禄あるうす毛年代のマネジャーがしてはいけない。

③の解決法(社内の雰囲気にしたがって長居する)

少数のチーム制でプロジェクトを進行させるような業務があれば別だが、
自身の担当業務が完了しているのに、
周りの雰囲気に引きずられて残留するのは馬鹿げている。

とが先に退勤することを上司や同僚が答めるような社風であれば、
あなたの会社は準ブラック企業とよぶべきものかもしれない。

所属する部署内だけでも、
そんな社風から脱却できないか模索してみよう。

もう一つの対策は,あなたが部署内で圧倒的な成果を出し続けるか、
あなたが退職すると業務の進行がストップするようなインパクトのあるスキルや知識を持つことである。

そして部署内で一番早く出勤している社員より五分早く出勤する雪そうなれば、
定時に帰ろうとも、
誰もあなたを答め立てはしない。

④の解決法(社内アピールの一環として長居する)

そういう意図は必ず周囲にバレている。

なんの意味もないどころか、
かえって「仕事のできない人」と思われるので、
今日から止めること。

⑤の解決法(早く帰宅してもすることがないから長居する)

もう少しクリエイティブに生きよう。

一番手近な解決策は、
趣味を持つことである。

それも暇さえあればそのことばかり考えてしまうほど、
のめりこむようなものがよい。

単に映画やスポーツ番組を見るというような受け身的な趣味よりも、
自分からアクティブに働きかける必要のあるものがベターである。

本物の男は、
仕事と家庭以外に打ち込める何かを持っていなくてはいけない。

 

⑥の解決法(仕事の処理が遅いから長居する)

仕事の処理が遅いのは.スキルの不足か乗り気になれない仕事であるか残業することがデフォルトでスケジュールを立てているかのいずれかである。

最初の二つは、
スキルもしくはモチベーションが足りないことがはっきりしているので、
それらを努力と工夫で獲得すればよい(あるいは委譲かアウトソースしてしまう)・問題は三つめの理由。

残業続きの人は、
朝の出勤時から、
「今日はA案件とB案件の業務が締め切りか。

ではAは午後七時に、
ちょっと難しいBは九時ぐらいに終わらせたいな」などと、
残業することが前提で予定を組んでいないだろうか?そのスタンスでは、
「パーキンソンの第一法則」のとおり、
永遠に残業はなくならない。

そうではなくて、
その日に完了すべき業務は、
当日の夕刻までに終わらせるよう段取りを組む方向へスケジュールと意識を変える。

会社の時短施策の一つとして、
「ノー残業デー」を導入しているところがあるが、
人事部が音頭をとらなくとも、
自ら連日ノー残業デーとし、
業務の効率化をはかる。

ホワイトカラー層の業務効率化の成否は、
テクニックとかテクノロジーの問題ではなく、
「残業しないで終わらせる」という、
心構えの問題である。

午後七時に意中の女性とデートの約束があるときは、
ふだんであれば夜の八時、
九時までかかっていた仕事が、
なぜか午後六時に終わり、
われながらびっくりという経験は誰にでもあるはず。

厳守すべき締め切りがあるかないかの違いだけで、
仕事の効率に雲泥の差が生まれるのである。

*「仕事量は与えられた時間を使い切るまで膨張する」。

イギリスの政治学者C・パーキンソンの縦言。

 

⑦の解決法(本当にどうしようもなく仕事が多いから長居する)

まず在籍している会社はブラック企業かどうかを判断する。

疑いの余地なく「イエス」であれば、
残業を減らそうとする努力は、
骨折り損に終わるだろう。

よそに新天地を探すことを、
多面的に検討しよう。

かのPFドラッヵ‐博士も言っているI「組織が腐っているときには、
辞めることが正しい選択である」と。

ブラックでないまともな企業に属していながら、
仕事の洪水に呑まれそうな人も、
ちょっと立ち止まって考えてみよう。

もしかすると、
やっていることの何割かが無駄なものであるか、
過剰な質を求めている可能性がある。

残業グセがついている人の多くは、
凝りに凝ったパワーポイントの社内向けプレゼン資料を何十時間もかけて作成したり営業日報の埋め草に売り上瞭見込みのない客を訪問したり、
顧客ニーズの見えない墳末な仕様改良のために生産工程を複雑化して自己満足に陥っている。

単なる報告会と化した会議に何時間も出席して、
仕事した気分になっている人も少なくはない。

「労働時間の二割は、
する必要がないことに費やされている」という米国企業を対象にした調査結果もある。

いつぺん自分の仕事内容の是非を細かくチェックし、
無意味なタスクは思い切って切り捨ててはいかがだろうか。

きっと残業時間は減るはずだ。

 

一時的なオーバーフローはどうするか?

長い職業人生言社運を賭げた製品開発か山場を迎えていたり書成長著しいベンチャ扇…に役員として就任したときなど、
どうやっても長時間労働が避けられないことがある。

一年のうち、
トータル三、
四週間程度であれば、
身体と頭髪の健康を損なわずに乗り切れるかもしれない。

これが、
何カ月というスパンだと、
抜け毛の量はレッドゾーンを振りきり、
ハゲは回避不能となる。

このような繁忙期という名の試練に直面した場合は言どう切り抜けるべきだろうか?しかるべき理由があって業務がオーバーフローになったとき、
いまどきのデキる社員は疲労が蓄積しやすい残業でなく、
早朝出勤を選ぶ。

これは、
始業時間より早くに自主的に出勤し、
まだフレッシュな気分で頭脳も冴えているうちに仕事にとりかかるというものである。

早朝出勤は:深夜に及ぶ残業よりはるかに合理的で生理学的にも望ましいワークスタイルであり、
一つのオプションとして有効だ。

しかし、
これでも、
オフィスビルに居る時間が結局長時間にわたるという点で、
うす毛体質のわれわれにとって大きな課題となる。

そこで筆者か提案する打開策が三仕事を家に持ち帰る」である。

日本人は、
残業を好む割には、
「仕事を家に持ち帰る」ことをなんとなく忌避する。

しかし、
家でもできる仕事は家で済ませることで、
オフィスビルに居る時間が減り、
おまけに社内で生じる対人関係の乳喋からくるストレスも減る。

得意先からの電話や部下からの相談事といった中断要素もないので、
一人でできる事務仕事であれば:職場でするよりもはかどるくらいだ。

合間の休憩時間に家族との会話の時間を持つことだってできる。

具体的には、
まず勤め先にテレワークのような在宅勤務を推進する制度がないかをチェックし、
整備されているのであれば徹底活用する。

なければ、
自分にあてがわれた仕事のうち、
単独で処理でき、
(顧客データの外部持ち出しといった)セキュリティ上の問題がないタスクをピックアップし、
それを家に持ち帰る。

企画書の草案作成やウェブメディアからの情報収集など、
職場の喧騒がない自室のほうが効率アップする仕事は、
いくらでも抽出できるはずだ。

繁忙期の間、
午前四時台に起床し、
頭脳が正常運転し始める一時間後の午前五時頃から七時半まで、
もしくは→帰宅後の夜八時から十時までを、
持ち帰り仕事にあてている(夜の場合、
鈴木式パワースリープで事前にエネルギーを再充電する)。

会社のメールは私用パソコンのメールアドレスに転送されるようにし、
昨晩の退勤後に頂いた顧客からのメールは、
翌日早朝に返事をするようにしている。

そのため在社時間は、
忙しい時期であってもふだんとそれほど変わらない。

*晩御飯なしの一日二食とパワースリープを組み合わせると、
目覚まし時計の助けを借りずとも、
午前四?五時台に苦もなく起きられるようになる(前日午後十時には床に就いていることが前提。

睡眠時間五時間以下の「短眠」は育毛上推奨しない)。